「これじゃ使えないよ」というお客さまからの言葉。
わたしたちが何度も当たった壁でした。
何度も話を聞いて、お客さまが希望した機能も実装したはずなのに、 なぜ使えないものと判断されてしまうのか、わたしたちはずっと悩んでいました。
もっと様々な開発技術があれば違うのか?
たまたま相性が悪かったのか?
作っただけのシステム、ホームページには何の意味もありません。
データを入れて、経過を確認して、活かして貰わなくては仕方がないのです。
どうしたら使って貰えるシステムと
ホームページになるんだろう?
使って貰えるシステム・ホームページにするために何が必要なのか、どうしたら良いのか。
わたしたちがまず始めたのは「徹底的に寄り添うこと」でした。
作りっぱなしにはせず、システムもホームページもしっかり使ってもらえることを、はじめのゴールとしました。
毎週システムに入力できているのか確認をして、 使いにくい場所や見たい数字と違う場合があれば何度でも話しながら改善を繰り返します。
お客さまの本当の強みは何なのか、これまでの成り立ちや歴史、 誰に喜んでもらうための会社なのかを徹底的に理解しようと努めたのです。
お客様に寄り添いながら見えてきたこと
メールよりは電話、電話よりは対面と接点を増やしながら、時にはお客様の社内ミーティングに参加させていただき、寄り添うことを徹底しながら見えてきたことがあります。
それは、会社を本当に良くするためには
「会社としての目的=理念」と「仕組み」が必要であること。
そしてその仕組みを動かせる「人の力が絶対不可欠であること。
そして私たちは、試行錯誤を繰り返しながら、取り組み方を変えていきました。
『本当の会社の価値はなんだろう?』
スタートラインは、会社の本当の価値を知るところからでした。
会社としての社会的な役割や、向かうべき方向性はどこなのか。
現在エンドユーザーの方は何に価値を見てその会社を利用してくれているのか。
私たちはまず、会社の使命・ミッションを作るお手伝いから始めました。
ホームページだけではなく、事業の立ち上げや目標の設定にも欠かせない『ミッション(=会社の使命)』を徹底的に言語化します。
会社としての向かう方向性や使命を明確にすることで、事業やサービスを本当に求めている人に向けて、ぶれないメッセージを発信することが出来ます。
会社の目的があれば、システムもホームページもうまく行くかといえば、決してそうではありませんでした。
忘れられがちなことではありますが、会社が良くなるためには社内の協力体制が必要不可欠です。
目的・目標を実現するのは『人のちから』に他ならないからです。
ミッションを元に会社の価値や、その人自身の役割や価値を、ミーティングを利用して何度も何度も確認します。
新しい仕組みに取り組みながら、今行っていることをしっかり承認しあいます。
何のために行うものなのか、どのような価値があるものなのかを会社全体で共有していくのです。