G社は全国でも有数の規模を誇る自動車整備・カーエステ会社である。
若く精力的なS社長のもと、明るく素直なスタッフ達が笑顔で対応してくれる会社だ。
テーマは、『アナログとデジタルの融合』からはじまった。

基本情報

業種 整備業
従業員数 35名
所在地 神奈川県

 

テーマは、『アナログとデジタルの融合』

我が社のクライアント、G社。最大の強みは、社長の営業力である。

建設会社の営業出身である社長は、TOPセールスの天才。
しかし、営業の天才ゆえマネージメントや生産管理は得意ではなかった。

仕事は増えるが現場での奮闘はなされているが消化ペースが上がらない。
日々、残業が深夜まで続いていた。

社員さんは、社長の男気に惚れて入ってくる人が大半。
もちろん、管理を経験した人材はいない。

それでもアナログ的な発想ながら上手に管理運営していたが限界が来ていた。
売上は、2億円弱、経常利益は1~3%程度。残業続きで疲労困憊。
社長の営業力も発揮しづらい状況であった。

アナログ作業の限界がきていたのだ。
しかし、現場では次の手は想像が出来なかった。

そんな時に私が社長と出会った。
直観ながら「アナログとデジタルの融合をさせよう!」と誘った。

この言葉が、社長の胸に響いた。
 

現場が作ったシステム

具体的には、見える化を徹底した。

これまでの管理は、現場では週間のおおよそのスケジュール。
数値は、社長のみが日々の粗利を把握するだけだった。

請求は漏れや遅れに対応することが極めて難しかった。
それを各自の業務の見える化までをシステム上で行った。

これにより社長は、社内の状況がリアルタイムで把握できるようになった。
もちろん、事務作業も簡素化、効率化され日々だけでなく締め、請求業務も格段に効率化された。

これだけならどこにでもありそうな話だが、この会社ではシステムの利用頻度が一般的な会社の2倍以上はある。
開発したシステムを全社的に満足して活用しているのだ。

これらは、開発段階を現場のリーダーが中心となって開発したことが勝因である。
また、自分たちで開発をしたシステムへの移行スピードも非常に早いものだった。
社長は、あえて入らず現場のスタッフ、リーダーが使い易いものになることを重視した。
その上で最後にTOPである社長の要望を盛り込んだ。
 

導入による成果

1. 予定の見える化 現在、過去、未来が見え段取りが改善した
2. 一人あたりの生産性向上 他のスタッフの成果が見え競争意識が芽生えた
3. 作業時間の短縮 段取りの改善が手待ちを大幅に減らした
4. 品質改善 クレーム、ミス、間違いを共有し素早い改善を実施
5. 相互支援 仲間の状態がリアルタイムで把握でき支援が可能に
6. 成果と意識の共有 システムを使ったミーティングが正しい状況理解
7. 売上の拡大 全社的に数値意識が高まった。売上げ50%UP
8. 残業時間の大幅短縮 作業効率の向上で残業時間が大幅削減
9. スタッフの増加(規模拡大) 1人当たり生産量が見えるので安心し採用できる
10. 顧客の見える化 売上、利益ベースで顧客の変化を把握
11. 社長の安心 経営の見える化の実現で事前に素早い経営判断ができている
ほか

運用開始後わずか1年で以下の改善が行われた

これによりG社社長は、ボーナスを3回支給、従業員満足、顧客満足、社長満足を同時実現させた。

最後にG社では、システムを使った朝礼を公開してくれている。
数値と予定の共有含めモチベーションアップの朝礼が魅力だ。
その後、担当部長がこれまでの良かったこと改善したことを熱く語ってくれる。