女子プロゴルファー中嶋千尋さんのお話

猛暑が続いていますが、如何お過ごしですか?
暑い夏も冷夏や長梅雨よりはずっといい。
みんなでいい汗かいてがんばりましょう。
そんなこんなで今月もニュースレターをお届けします。
今月も多くの出来事がありました。
そんな中から一コマをご紹介させて頂きます。
プロゴルファー中嶋千尋さん の話を聞く機会がありました。
■中嶋千尋さん公式HP
http://chihironakajima.com/
■ブログ
http://blog.golfdigest.co.jp/user/chihironakajima/


ひ弱で気弱な私が

プロゴルファーに成れた訳


7月30日午前6:30。
早起きをして渋谷倫理法人会のモーニングセミナーにて
中嶋千尋さんの話を聞いてきました。
タイトルは「ひ弱で気弱な私がプロゴルファーに成れたわけ」 だっけなぁ。
そんなタイトルをみて是非聞いてみたいと約1か月前から期待に胸を躍らせていた。
子育て中で一応趣味にゴルフを入れている私としては逃すわけにはいきません。
わずか40分程度の話であったが、とても多くの気づきとこれまでの確認が出来る出来事でした。
気づきは、ともかくとして今回は、成功パターンを学び実践する私にとっては「やはり」の連続でした。


大ピンチとディソシエート


最初の10分間は、彼女の4回目の優勝シーンをビデオで見せていただきました。
18番ホール最終組、1打差で追う二人と同じ組でまわっている。
グリーンへの2ndショットは、奥の深いラフへ。
しかも奥のラフからは下り。
そう簡単にはパーは取れない。
先に打ったふたりも決して良い条件とは言えないが、彼女の状態は、誰が見ても大ピンチ。
追いつかれるどころか一気に逆転負けのピンチを解説者は予想する。
そんな中、彼女は長く沢山の素振りの後、
見事に下り20ヤードのラフからショットを見事ワンパット圏内に寄せる。
「すごいなぁー」と思いつつも、今更ここで見せる意図は何ぃ?と疑問を持って私は見ていた。
しかし、理由はちゃんとあった。
彼女が伝えたかったのはその際の心情だった。
通常、プロでも普通に行えば優勝できる状態なのに、最後の最後でミスをしてしまったら
動揺したり余計なプレッシャーを感じてしまうという。
解説の戸張さんもそう言っていた。
しかし彼女は違っていた。
そしてその心情を知っている人がもう一人いた。
それは、彼女のお父さんだ。
優勝後、彼女がした電話した際、
「千尋!あのシーンは、これで面白くなったなぁと思っただろう」とお父さんは言ったそうだ。
そう、彼女はこれでまたドラマが出来ると思ったそうだ。
そしてゆっくりとその状態を第3者的に見れたという。
心理学でいうディソシエート。
自分を遠目から客観視する幽体離脱状態のことである。
天才は自分を空の上から見たり客観視しているという。
彼女もそうやってその状態から最適な対応策を導いたという。
そのスーパーアプローチショットの動画はこちらからご覧になれます。
http://chihironakajima.com/player.html#flv/fujitsuLadies.flv#320#262


成功者の法則と、父の存在


しかし、彼女が伝えたかったのはそれだけでは無く、
自分の人生にとても大きな影響を与えてくれたのは父上の事である。
彼女は父を「根っからのポジティブな人」という。
運動も勉強も本当に出来なかった自分を支えてくれたのは父であり両親だという。
その教育方針はできない自分を決してできないと知らしめるのでは無く、
そんなことを感じさせずなんでも褒めて見守ってくれたことだという。
大切なのは挑戦する事あり結果ではない事を学んだという。
それにより彼女は自信を持って常に色々な事に挑戦できたという。
そして成長するにつれて少しづつ運動も勉強もできるようになっていったという。
そしてある日、ゴルフと出会う。
父上との練習場デビュー。
連れられて行った練習場で何気なく打った打球は見事に飛んだという。
それを見たお父さんが一言、
「千尋、お前ならプロゴルファーになれるよ」
本当は何の根拠もない一言だという。
当時からもドライバーで130ヤードしか飛ばないお父さんの言葉でも
それを信じてその場で自分の人生をプロゴルファーになることを決めたという。
ここが面白い。
通常ならプロ級の父に仕込まれたというのがほとんどのケースだが
全くゴルフで権威の無い父の言葉をなぜ信じたかである。
彼女の父は日ごろからご自分の事を先見性のある人間だと子供たちに言っていたという。
テレビの野球中継を家族で見ては、その先を予想していたという。
そしてその通りになると「そうだろ。お父さんの言ったとおりだろ。お父さんは先見性があるんだ。」と子供たちに刷り込んでいったという。
彼女は、そんなお父さんが言ったんだから間違いないと自信を持って信じたという。
翌日から学校では、ゴルファーとしてのプロ宣言とサインの練習する毎日が続いたという。
まるでイチローのようだ。
やはり、成功者の法則はやる気よりその気のようだ。


イメージは実現する


もうひとつ面白いことを言っていた。
初優勝の話である。
彼女は自分の初優勝をプレーオフで決めると決めていたという。
理由が面白い。
思いっきり喜びたかったから。
通常、最終日18ホール周っての単独優勝では
その後のスコアカードの提出や後の組の結果を待つ可能性など
様々な条件で100%開放的に喜べるケースは案外少ないという。
しかしプレーオフの場合、
1位タイは確定しているためプレーオフでボールを穴に入れた瞬間、
優勝が確定するという。
そして彼女はそのシーンをイメージし続けたという。
するとどうだろうプロ1年目。
4人でのプレーオフのチャンスが来たという。
そして優勝。
彼女のイメージ(思考)は、実現した。
その後、腰痛やスランプなどで何度も挫折を繰り返したという。
時には車を売らないと試合に行けない状況にも陥ったという。
そんな彼女も今またビジネスの世界にまた一歩挑戦している。


何を言われるかより、

誰に言われるか


約40分の講演後の20名程度の朝食会ではポイントをおさらいしてくれた。
人からの影響は、何を言われるかよりも誰から言われるかであるという事。
そんな彼女を絶対にプロに成れないといった言った人がいるという。
高校時代のゴルフ部の先生だという。
普通ならそこで落ち込むが当時の信頼関係の無いゴルフ部の先生より
プロのゴルフとは縁の遠い尊敬する先見性を持つ父上の言葉を信じたという。
大切なのは信頼関係を作ることである。
親子でも会社でも同じであることは間違いない。
彼女はこれまでの人生のドラマを全て話すと7日間の講義にはなると言っていたが、
僅か40分で一番伝えたかったことがお父さんとの事というのがとても嬉しくもあり印象的だった。
やっぱり父の存在は大切だ!なんて、勝手に思っているは私だけかな。
この文章を読む 私を含めたお父さん
今からでも遅くはない家族の信頼を勝ち取ろう。
松井洋治
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女子プロゴルファー中嶋千尋さんのお話」への1件のフィードバック

  1. aki.T 返信

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    初めてコメントを書かせて戴きますね。
    その日は私も倫理法人会のモーニングセミナーに行けば良かったです…。ちょっと後悔。同じ現象でも、とらえ方によっては、全く逆になる場合が多いから、自分を客観視してコントロールする方法が知りたいです!
    楽しくブログを読ませて戴きました。ありがとうございました。

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